よび‐とよ・む【呼び響む】
[動マ四]呼び声がひびきとどろく。「そま人は宮木ひぐらし足引の山の山びこ—・むなり」〈古今・物名〉 [動マ下二]呼び声をひびきとどろかせる。「秋されば山もとどろにさ雄鹿は妻—・め」〈万・一〇五〇〉
よび‐と・る【呼び取る】
[動ラ四]そば近くに呼ぶ。呼び寄せる。「翁を—・りて言ふやう」〈竹取〉
よび‐どい【呼樋】
軒樋(のきどい)と竪樋(たてどい)とを連結する樋。上部の広がる形から、鮟鱇(あんこう)とも。
よび‐どき【呼び時】
1 呼ぶのに都合のよい時。呼ぶ潮時。 2 結婚にふさわしい年齢。特に、嫁をとるべき年ごろ。「その弟に—になり」〈浮・一代女・四〉
よび‐どり【呼(び)鳥】
おとりに用いる鳥。
よび‐な【呼(び)名】
1 物や人が普通に呼ばれている名。特に、正式の名前に対して平常呼ばれている名。通称。通り名。「親分の—で通っている男」 2 平安時代、宮中の女官を官名や国名などをつけて呼んだもの。紫式部・清少納...
よび‐なら・す【呼(び)慣らす/呼び馴らす】
[動サ五(四)]そう呼ぶのを習慣とする。いつもそう呼ぶ。「先輩を兄貴と—・す」
よび‐ならわ・す【呼(び)慣らわす/呼び馴らわす】
[動サ五(四)]「よびならす」に同じ。「いつも—・しているニックネーム」
よび‐な・れる【呼(び)慣れる/呼び馴れる】
[動ラ下一][文]よびな・る[ラ下二]そう呼ぶことに慣れている。「—・れた名前」
よび‐ぬり【呼(び)塗(り)】
木舞壁(こまいかべ)の片面に粗(あら)塗りをしたのち、すぐに裏側にも粗塗りをすること。