いんがものがたり【因果物語】
江戸前期の仮名草子。鈴木正三作。寛文元年(1661)刊。仏教の因果話を中心に、諸国の怪異・奇談を談義調でつづったもの。片仮名本3巻は義雲・雲歩編。先に出た平仮名本6巻は恵中編か。
いんが‐りつ【因果律】
哲学で、すべての事象は、必ずある原因によって起こり、原因なしには何ごとも起こらないという原理。物理学では、どの形式で事象を記述するかによって意味が異なる。古典物理学では、哲学と同じくすべての事象...
いんがりつ‐の‐やぶれ【因果律の破れ】
物理学における因果律が成り立たないこと。特に特殊相対性理論で課せられる、物体や場の変動(情報を伝える信号など)が光速度を超えないという制限を破ることをさす。しばしばSF小説で扱われるタイムトラベ...
因果(いんが)を含(ふく)・める
道理をよくよく言い聞かせて納得させる。やむをえない状況を説いてあきらめさせる。「—・めて二人を別れさせる」
いん‐き【陰気】
[名・形動] 1 万物生成の根本となる二気の一。陰の気。⇔陽気。 2 気分・雰囲気・天候などが、晴れ晴れしないこと。また、そのさま。「なんとなく—な人」「—な会」⇔陽気。 [派生]いんきさ[名]
インキ【(オランダ)inkt】
⇒インク
いんき‐くさ・い【陰気臭い】
[形]陰気な感じがする。「—・い部屋」「—・い話」
いんきさんか【因帰算歌】
江戸時代の数学者、今村知商の著作。寛永17年(1640)刊行。算術を和歌や長歌の形式で記したもので、日本で最初につるかめ算を扱った書物としても知られる。
いんきなたのしみ【陰気な愉しみ】
安岡章太郎の短編小説。昭和28年(1953)発表。同年、「悪い仲間」とあわせ第29回芥川賞受賞。
いん‐キャ【陰キャ】
《「陰気なキャラクター」の意》引っ込み思案で内気な人。陰キャラ。⇔陽(よう)キャ。