でんし‐ついしょうめつ【電子対消滅】
電子とその反粒子である陽電子が衝突して消滅し、2個または3個の光子(γ線)が生成する過程。電子と陽電子それぞれの静止エネルギーと運動エネルギーの和に等しいエネルギーをもつ光子が放出される。⇔電子...
エネルギー‐たい【エネルギー帯】
結晶内の電子がとるエネルギー準位の構造。複数の原子の影響を受けることで、電子はある幅をもった連続的なエネルギー分布をもち、バンド構造を形成する。エネルギーバンド。
エネルギー‐じゅんい【エネルギー準位】
原子や分子・電子などの定常状態のエネルギーの値。例えば特定の軌道上をエネルギーを放出せずに運動している電子のエネルギー値。
でんどう‐たい【伝導帯】
結晶のバンド構造の中で、電気伝導に寄与する自由電子がとるエネルギー帯。絶縁体、半導体いずれの場合でも、通常は電子が存在しない空の状態であり、禁制帯のエネルギー幅を超えて価電子帯の電子が励起される...
ないぶ‐エネルギー【内部エネルギー】
物体内部の状態だけで決まるエネルギー。物体を構成する分子や原子の運動エネルギーと、その相互作用による位置エネルギーとの総和。
はんどうたい‐けんしゅつき【半導体検出器】
シリコンやゲルマニウムなどの半導体を利用した放射線測定器。半導体に放射線が入射する際に発生する電子・正孔を電極に集め、これを増幅し測定することで、放射線が損失したエネルギーが得られる。エネルギー...
ひほうしゃ‐せんい【非放射遷移】
励起された原子や分子が、光(電磁波)の放出を伴わずに元の低エネルギーの状態に遷移すること。並進・回転・振動などの運動エネルギーや格子振動による熱エネルギーに変換されて散逸する。非輻射遷移。無放射...
ひかせき‐エネルギー【非化石エネルギー】
化石燃料に由来しないエネルギー。太陽・地熱・風力・水力などの自然エネルギー、原子力エネルギー、バイオマスなど。
れい‐き【励起】
[名](スル)量子力学で、原子や分子が外からエネルギーを与えられ、もとのエネルギーの低い安定した状態からエネルギーの高い状態へと移ること。
りきがくてき‐エネルギー【力学的エネルギー】
力学系における、運動エネルギーと位置エネルギーとの総称。また、それらの和。外力の作用のない系では、一定に保たれる。機械的エネルギー。