更(さら)にも言(い)わ◦ず
改めて言うまでもない。もちろんである。「若き人々かなしきことは—◦ず」〈源・桐壺〉
さら‐ぬ【然らぬ】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形》 1 そうでない。それ以外の。「あはれ、—ものと見しものを」〈かげろふ・中〉 2 たいしたことのない。なんでもない。「大将の君...
さらぬ‐がお【然らぬ顔】
[連語]なんでもないような顔。何げない顔。「—にもてなしたれど、まさに目とどめじや」〈源・若菜上〉
さらぬ‐だに【然らぬだに】
[連語]そうでなくてさえ。ただでさえ。「—生活の圧迫を感じて来ていた君の家は」〈有島・生れ出づる悩み〉
さらぬ‐てい【然らぬ体】
[連語]何事もないようなようす。何げないようす。そしらぬふり。「涙おしのごひ、—にもてないて」〈平家・一一〉
さらぬ‐わかれ【避らぬ別れ】
[連語]《連語「さ(避)らず」の連体形+名詞「わかれ」》逃れられない別れ。死別。「世の中に—のなくもがな千代もと祈る人の子のため」〈伊勢・八四〉
サラバ
《原題Thalaba the Destroyer》英国の桂冠詩人サウジーによる物語詩。1801年刊。原題は「破壊者サラバ」の意。タラバ。
さら‐ば【然らば】
[接] 1 それならば。それでは。「求めよ、—与えられん」「—、この折の後見なかめるを、添臥(そひぶし)にも」〈源・桐壺〉 2 (あとに打消しの語を伴って)それだからといって。しかし。「法皇—...
さらば・う
[動ハ四]「さらぼう」に同じ。「ヤセ—・ウ」〈和英語林集成〉
さらば・える
[動ア下一][文][ハ下一]やせ衰えて骨が目立つ。多く動詞と複合して用いられる。「老い—・える」「やせ—・える」