とら‐かん【虎巻】
「虎の巻(まき)3」に同じ。
とら‐かんむり【虎冠】
漢字の冠の一。「虎」「虐」などの「虍」の称。とらがしら。
とら‐が【虎蛾】
1 トラガ科の昆虫。翅(はね)は黒色で、前翅には黄白色の、後翅には橙黄色の斑紋があり、腹部には橙黄色の横縞がある。 2 鱗翅(りんし)目トラガ科の昆虫の総称。おおむね昼飛性。翅は派手な色彩のもの...
とら‐が‐あめ【虎が雨】
陰暦5月28日に降る雨。この日曽我祐成が斬り死にし、それを悲しんだ愛人の虎御前(とらごぜん)の涙が雨となったといわれる。曽我の雨。虎が涙。《季 夏》「寝白粉香にたちにけり—/草城」
とら‐が‐いし【虎が石】
神奈川県中郡大磯町の延台寺にある石。曽我祐成の愛人の遊女虎御前が化したもので、美男でなくては持ち上げられないと伝えられる。
とら‐がしら【虎頭】
「虎冠(とらかんむり)」に同じ。
とら‐がり【虎刈(り)】
頭髪などの刈り方がへたで、虎の毛模様のように段々になっていること。
トラキア【Thracia】
バルカン半島東部の地方。エーゲ海に臨み、ギリシャからトルコにまたがる。古代にはブルガリアも含め、北はドナウ川、東は黒海までをさした。トラーキ。
とら‐ぎす【虎鱚】
スズキ目トラギス科の海水魚。全身約20センチ。体は筒形で、赤褐色に6本の暗褐色の横帯と体側に1本の青色の縦帯がある。本州中部以南に分布。食用。
とら・く【盪く/蕩く】
[動カ下二] 1 ばらばらになる。散る。〈名義抄〉 2 固まっていたものなどが解けほぐれる。緊張などが緩む。「堪能の人の句は心—・けて胸より出づる故に」〈ささめごと〉