あべいちぞく【阿部一族】
森鴎外の短編歴史小説。大正2年(1913)発表。許されぬ殉死に端を発した、肥後藩士阿部弥一右衛門一族の悲劇を描く。
いち‐ぞく【一族】
同じ祖先から出た者たち。血のつながりのある者たち。同族。一門。
いぬがみけのいちぞく【犬神家の一族】
横溝正史の推理小説。昭和25〜26年(1950〜1951)発表。私立探偵金田一耕助が、名士の遺産相続にまつわる殺人事件の謎を解く。 を原作とする映画。市川崑監督・脚本、昭和51年(1976...
かれいなるいちぞく【華麗なる一族】
山崎豊子の小説。昭和45〜46年(1970〜1971)発表。関西の財界に君臨する銀行頭取一族の策謀と親子の確執を描く。昭和49年(1974)、山本薩夫監督により映画化され、第29回毎日映画コンク...
はなばなしきいちぞく【華々しき一族】
森本薫の戯曲。昭和10年(1935)発表。映画監督の夫とその弟子、舞踏家の後妻を中心とする家庭劇。作者没後の昭和25年(1950)、文学座が初演。
ひと‐ぞう【一族】
《「ぞう」は「ぞく(族)」の音変化》同族。一門。いちぞく。「今はいとど—のみ、かへすがへす栄え給ふこと限りなし」〈源・賢木〉