はい‐こ・む【這い込む】
[動マ五(四)] 1 這って中に入り込む。這い入る。「縁側へ上って座舗(ざしき)へ—・み」〈二葉亭・浮雲〉 2 夜ばいをする。「奴は下女癖があると見えて今でも下女に—・む」〈魯庵・社会百面相〉
ばた‐くさ
[副]あわただしく事を行うさま。「近在生れの下女が—飛んで来て」〈風葉・恋ざめ〉
ひ【婢】
[音]ヒ(漢) 1 女の召使い。下女。はしため。「婢僕/下婢・官婢・侍婢・奴婢(どひ・ぬひ)・僕婢」 2 女性が自分をへりくだっていう語。「婢子」
ひ‐かん【被官/被管】
1 律令制で、上級官庁に直属する下級官庁のこと。また、その官吏。 2 中世、官吏の私的な使用人、武家の家臣・奉行人および寺社の奉公人など。被官衆。 3 「被官百姓」の略。 4 近世、町家の下男・...
ひ‐ぼく【婢僕】
下女と下男。召し使い。
ふた‐せ【二瀬】
下女と妾(めかけ)など、二つの役を勤める雇い女。「—、仲居も小差し出で」〈浄・重井筒〉
ぶち【鞭】
「むち」に同じ。「下女、—もて打たんとす」〈沙石集・七〉
ほうこう‐にん【奉公人】
1 他人の家に雇われてその家事・家業に従事する者。下男・下女のほか、商家における丁稚(でっち)・手代、武家における仲間(ちゅうげん)・小者(こもの)など。 2 主君に仕える武士。
ぼく‐ひ【僕婢】
下男と下女。召使い。
ぼた‐もち【牡丹餅】
1 「御萩(おはぎ)」に同じ。 2 丸くて大きい顔の不器量な女性をあざけっていう語。「—とぬかしたと下女いきどほり」〈柳多留・五〉