おい‐まわし【追(い)回し】
1 おいまわすこと。 2 掃除や走り使いなど雑役をする人。召使い。「ベタリベタリと—が長き廊下を雑巾にて、押拭う音の」〈逍遥・当世書生気質〉 3 水域の四方に竹を立てて網を張っておき、その中で魚...
おお‐どろ【大どろ】
歌舞伎下座音楽で、大太鼓を長ばちで小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪・神仏などの出現する場面の幕切れや、つなぎに用いる。大どろどろ。⇔うすどろ。
おくり【送り】
1 物品などを送ること。「被災地—の物資」 2 人を送ってゆくこと。また、人を見送ること。「—の車」 3 管轄を移すこと。「検察庁—」 4 死者を守って墓所まで行くこと。葬送。「野辺の—」 5 ...
おくり‐さんじゅう【送り三重】
歌舞伎下座(げざ)音楽の一。主な役者が愁嘆の思い入れで花道を引っ込むときの三味線の曲。
おけ‐どう【桶胴】
太鼓の一種で、桶のように板をつないで作った胴の両端に、馬革を張って紐(ひも)で締めたもの。全長約35センチ、直径約20センチ。民俗芸能・歌舞伎下座(げざ)音楽に用いる。
おどり‐じ【踊り地】
1 歌舞伎下座音楽の一。京阪の郭(くるわ)の場面に用いる三下(さんさが)りの合方。 2 歌舞伎舞踊やその伴奏の三味線音楽の中で、華やかな手踊りの部分。
オルゴール【(オランダ)orgel】
1 小曲を自動的に演奏する装置を小箱などに組み込んだもの。表面に針を植えつけた円筒や円盤がぜんまい仕掛けなどで回転し、順次その針が音階板に触れて音を出す。自鳴琴(じめいきん)。 2 歌舞伎下座(...
かえし‐まく【返し幕】
歌舞伎で、同じ幕の中のいく場かを回り舞台で続けないで、いったん幕を閉めて次の場を開けること。下座音楽・柝(き)などで間をつなぐ。かえし。
かくべえ‐じし【角兵衛獅子】
1 「越後獅子(えちごじし)」に同じ。《季 新年》 2 歌舞伎の下座音楽で、1の鳴り物をまねたもの。世話狂言で、町家・店先の幕開きや人物の出入りに用いる。 [補説]「角兵衛」は獅子頭作りの名工の...
かけり【翔】
1 能の働き事の一。修羅物で戦闘の苦患(くげん)、狂女物で狂乱のさまなど興奮状態を表す。また、その囃子(はやし)。大鼓・小鼓に笛をあしらう。 2 歌舞伎下座音楽の一。1が転じたもの。大鼓・小鼓に...