よ‐に【世に】
[副] 1 程度のはなはだしいさま。たいそう。非常に。「僧は最(い)と懇ろに道を教うれば、横笛—嬉しく思い」〈樗牛・滝口入道〉 2 (あとに打消しの語を伴って)決して。断じて。「汝達等が賢き思ひ...
世(よ)に合(あ)・う
時勢にうまく乗って栄える。世に用いられる。時めく。「—・わない不遇な一生」
世(よ)に在(あ)・り
1 この世に生きている。生存している。また、この世に生き長らえる。「—・るまじき心地のしければ」〈竹取〉 2 世間に認められる。「—・る僧どもの」〈宇治拾遺・一五〉
世(よ)に入(い)れ◦られる
世の人々から受け入れられる。世間から認められる。「新学説が—◦られる」
世(よ)に聞(き)こ・える
世間の評判になる。「—・えた作家」
世(よ)に従(したが)・う
世間の大勢・風潮・習わしに従う。「—・はん人は、先づ機嫌を知るべし」〈徒然・一五五〉
世(よ)に知(し)ら◦ず
ちょっと例がない。たとえようがない。普通ではない。「(経文ヲ)ゆるるかによみ給へる、また—◦ず聞こゆ」〈源・須磨〉
世(よ)に知(し)ら◦れる
世間の多くの人に知られる。有名になる。「その音域の広さで—◦れた声楽家」
世(よ)に立(た)・つ
世に出て一人前となる。また、世に出て相当の地位に立つ。「建築家として—・つ」
世(よ)に連(つ)・れる
世の中の流れや動きとともに変わる。