よ‐の‐かため【世の固め】
世の中をしっかりと治めること。また、その地位・人。「つひには—となるべき人なれば」〈源・若菜上〉
よのなか‐ごこち【世の中心地】
世の中の人が多くかかる病気。流行病。疫病。よごこち。「—を病むと見えたり」〈今昔・一二・三五〉
世(よ)の中(なか)は相(あい)持(も)ち
世の中は互いに助け合うことによって成り立つものである。
世(よ)の中(なか)は三日(みっか)見(み)ぬ間(ま)に桜(さくら)かな
⇒世の中は三日見ぬ間の桜かな
世(よ)の中(なか)は三日(みっか)見(み)ぬ間(ま)の桜(さくら)かな
《大島蓼太の俳句から》世の中は、3日見ないうちに散ってしまう桜の花のようなものだ。世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。「世の中は三日見ぬ間に桜かな」とも。
世(よ)は張(は)り物(もの)
《「張り物」は、外見だけで中身のないもの》世の中は、見栄を張ってわたるのが普通である。世間は張り物。
世(よ)は元偲(もとしの)び
世の中の人は、とかく昔を懐かしむものであるということ。
世(よ)乱(みだ)れて忠臣(ちゅうしん)を識(し)る
《「唐書」崔円伝から》世の中が混乱したときに、真の忠義の臣が誰であるかがわかる。
世(よ)を挙(あ)げて
世の中の人が全員で。世間全体が一致して。「—の健康ブーム」
世(よ)を知(し)・る
1 世情に通じる。また、男女の情を理解する。「命あらばいかさまにせむ—・らぬ虫だに秋は鳴きにこそ鳴け」〈千載・秋中〉 2 国を治める。世の中を統治する。「—・り給はむにもいとめでたき御心もちゐを...