さん‐じん【散人】
《役に立たない人、無用の人の意》 1 世事にとらわれず、のんきに暮らす人。また、官職に就かない人。閑人。散士。 2 文人・墨客(ぼっかく)が雅号に添えて用いる語。「荷風—」
せん‐にん【仙人/僊人】
1 俗界を離れて山中に住み、不老不死で、飛翔(ひしょう)できるなどの神通力をもつといわれる人。道教で、理想とされる神的存在。仙。神仙。仙客。 2 無欲で世事に疎い人。 3 仏語。外道(げどう)の...
てん‐せん【転遷】
物事が移り変わること。変遷。「世事—の大勢を察すれば」〈福沢・学問のすゝめ〉
との‐さま【殿様】
1 貴人・主君・領主などの敬称。 2 江戸時代、大名・旗本の敬称。 3 生活にめぐまれ、何事にもおうような人。のんびりしていて、世事にうとい人。
どうがく‐せんせい【道学先生】
道徳にとらわれ、世事人情にうとく融通のきかない学者を軽蔑していう語。道学者。
ひょう‐ぜん【飄然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 世事を気にせずのんきなさま。飄乎(ひょうこ)。「—とした暮らし」 2 ふらりとやって来たり去ったりするさま。飄乎。「—と去る」
ぼっ‐ちゃん【坊ちゃん】
1 他人の男の子を敬っていう語。「—はお元気ですか」 2 大事に育てられて、世事にうとい男性。「苦労知らずの—」→御(お)坊ちゃん [補説]書名別項。→坊っちゃん
ぼっちゃん‐そだち【坊ちゃん育ち】
大事に育てられて、世事にうといこと。また、そのような男性。
もの‐し【物仕/物師】
1 物事をよく心得てする人。また、世事になれた人。巧者。「いみじき—ぞ、まろは」〈落窪・一〉 2 裁縫で仕える女の奉公人。おものし。「腰元、中居女、—を添へて」〈浮・胸算用・二〉
もの‐な・れる【物慣れる/物馴れる】
[動ラ下一][文]ものな・る[ラ下二] 1 物事になれる。熟練する。「—・れたようすの店員」 2 世事に通じる。世故(せこ)にたけている。「—・れない青年」 3 なれなれしくする。なれて親しむ。...