けん‐どう【乾道】
1 天の道。易経にいう至健・至剛の徳。 2 男性の行うべき道。また、君主の道。→坤道(こんどう)
けん‐ぷ【乾符】
天皇であることのしるし。神器のこと。「—を握(と)りて六合(りくがふ)を摠(す)べ、天統を得て八荒を包(か)ね給ひき」〈記・序〉
けん‐ぺい【乾餅】
かわかした餅(もち)。乾燥させたのし餅。「はや—をとり散らし、掻餅(かきもち)霰餅(あられ)をきざみゐしが」〈浮・伝来記・一〉
けんや‐やき【乾也焼】
明治初期、三浦乾也が東京向島で焼きはじめた陶器。尾形乾山の作風に倣ったもので、茶陶が多い。
けん‐りん【乾臨】
《天が下にのぞむ意》天子の行う裁決・処置。「—定めて叡感を残され候はんか」〈太平記・二八〉
けんりん‐かく【乾臨閣】
平安京大内裏の豊楽殿(ぶらくでん)の旧称。
平安京大内裏の神泉苑正殿の名称。
乾(けん)を旋(めぐ)らし坤(こん)を転(てん)ず
《韓愈「潮州謝上表」から》天地をひっくり返す。転じて、局面を一新する。
はたけ【疥/乾瘡】
主に小児の顔に、硬貨大の円形の白い粉をふいたような発疹(ほっしん)ができる皮膚病。数個以上できることが多い。顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)。
ひ【乾/干】
かわくこと。かわき。他の名詞の上に付いて複合語をつくることが多い。「—が足りない」「—潟(がた)」「—物(もの)」
ひ‐あが・る【干上(が)る/乾上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 潮が引ききる。また、水がすっかりなくなってからからになる。かわききる。「空梅雨で田畑が—・る」 2 収入がまったくなくなる。生計が立たなくなる。「あごが—・る」