こと‐こまか・い【事細かい】
[形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「—・く指示を与える」
こと‐こまやか【事細やか】
[形動][文][ナリ]「ことこまか」に同じ。「—な検討を加える」
こと‐ごと【事事】
このこと、あのこと。いろいろな事。「—なすことなくして、身は老いぬ」〈徒然・一八八〉
ことごと‐し・い【事事しい】
[形][文]ことごと・し[シク]大げさである。ものものしい。仰々(ぎょうぎょう)しい。「—・くあいさつを述べる」「—・い警戒」 [派生]ことごとしげ[形動]ことごとしさ[名]
ことごと‐に【事毎に】
[副]物事があるたびに。事につけて。いつも。「—反対する」
こと‐ごのみ【事好み】
風流を好むこと。物好き。好事(こうず)。「もの清げに住みなし、—したるほどよりは」〈源・東屋〉
こと‐さきく【事幸く】
[副]無事で。平安に。しあわせに。「—、ま幸(さき)くませと」〈万・三二五三〉 [補説]一説に、「言(こと)幸く」で、言霊(ことだま)の力によって無事であるように、の意とも。
こと‐さ・む【事醒む】
[動マ下二]興ざめがする。「御鞠(まり)も—・めて入らせ給ひぬ」〈著聞集・八〉
事(こと)去(さ)・る
事が過ぎ去る。過去のものになる。「時移り—・り、楽しび、悲しび行きかひて」〈徒然・二五〉
こと‐ざま【事様】
1 事のありさま。事の次第。ようす。「ぬえ鳥も喚子鳥(よぶこどり)の—に通ひてきこゆ」〈徒然・二一〇〉 2 心のありさま。心のもちよう。「大方は、家居にこそ—はおしはからるれ」〈徒然・一〇〉