こと‐の‐さま【事の様】
事のようす。状態。事情。「さまで心とどむべき—にもあらず」〈源・夕顔〉
こと‐の‐たより【事の便り】
1 物事のついで。「—に都を聞けば」〈方丈記〉 2 何かにつけてのよりどころ。便宜。「—を賜はせてはぐくみ顧みさせ給ふほどに」〈栄花・疑ひ〉
こと‐の‐ついで【事の序で】
何かの機会。何かの折。「—に聞いておこう」
こと‐の‐よし【事の由】
理由。わけ。しさい。「—を陳じ申させ給ひて」〈平家・二〉
こと‐はかり【事計り】
計画。段取り。はからい。「うたて異(け)に心いぶせし—よくせわが背子(せこ)逢へる時だに」〈万・二九四九〉
こと‐はじめ【事始め】
1 物事に初めて手をつけること。手始め。着手。「蘭学—」 2 「御事始(おことはじ)め1」に同じ。 3 「御事始(おことはじ)め2」に同じ。《季 春》
こと‐ふ・る【事旧る/言旧る】
[動ラ上二]古くさくなる。古めかしくなる。言い古される。「みな源氏物語、枕草子などに—・りにたれど」〈徒然・一九〉
こと‐ぶれ【事触れ/言触れ】
1 物事を世間に広く告げ知らせること。また、そのもの。「春の—」 2 「鹿島(かしま)の事触れ」に同じ。《季 新年》
ことほど‐さように【事程左様に】
[副]《英語のso…thatの訳語という》前に述べたことを受けて、後で述べる事柄の程度を強調する語。それほど。それくらい。「—人間とは複雑な生き物だ」
こと‐まつり【事祭(り)】
関西・中国地方で行われる春の民間の祭り。3、4月ごろに行う。餅をついて各家でご馳走を食べ、軒に箸(はし)のすだれをつるしたりする。事追い祭り。十日坊。春事(はるごと)。《季 春》