い‐じ【遺事】
１ 昔から伝えられてきた事柄。「風俗、—、双方ともにならび存して其(その)物語の髄ともなりなば」〈逍遥・小説神髄〉 ２ 故人のやり残した事柄。 ３ 計画・事業などで、漏れてしまった事柄。
いた‐ごと【痛事】
非常につらく、困ったこと。特に、費用が多くかかること。「ちッと—だが翌日(あす)は終日(いちにち)見物させよう」〈和田定節・春雨文庫〉
いたずら‐ごと【徒事】
１ 無意味なこと。くだらないこと。「—のみ思ひ続けられて」〈有明の別・二〉 ２ みだらなこと。「恋の部とて五巻まで多かるは、—のつつしみなきなり」〈読・春雨・海賊〉 ３ 根拠のないこと。「男は胸...
いち‐じ【一事】
一つの事柄。一つの事件。
一事(いちじ)が万事(ばんじ)
わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。一つの小さな事柄の調子が他のすべての場合に現れる。「彼のやることは—間が抜けている」
いち‐だいじ【一大事】
１ 放置できない重大な出来事。容易でない事態。「お家の—」 ２ 仏語。仏が衆生救済のためこの世に出現するという重大事。
いっその事(こと)
１ 「いっそ1」に同じ。「どうせ負ける相手なら—新人をぶつけて鍛えよう」 ２ 投げやりな気持ちになって、極端な事態になることを願望するさま。「—焼けてなくなればいい」
いつ‐じ【逸事／軼事】
世間に知られていない隠れた事柄。
いつも‐ごと【何時も事】
いつもあること。いつものこと。「—なり、親ながら、おまんもあまりこたへかね」〈浄・薩摩歌〉
いどみ‐ごと【挑み事】
争い事。勝負事。「仏の御弟子達もかくの如き—をし給ふなりけり」〈今昔・三・五〉
