や‐おれ
[感]《感動詞「や」+二人称の人代名詞「おれ」から》「やうれ」に同じ。「—景季、汝が所存も」〈浄・盛衰記〉
ようぎしゃのやこうれっしゃ【容疑者の夜行列車】
多和田葉子の長編小説。主人公を二人称「あなた」で表現し、夜行列車で起こる出来事を描く。平成14年(2002)刊行。翌年、第39回谷崎潤一郎賞受賞。
ろう‐だい【老台】
[代]二人称の人代名詞。老人や年長の人を敬っていう語。多く手紙文で用いる。
わい【私】
[代] 1 一人称の人代名詞。わし。おれ。「—が話したる」 2 二人称の人代名詞。おまえ。われ。「—はあほやな」 [補説]京阪地方で用いる。
わい‐ら【汝等】
[代] 1 二人称の人代名詞。相手を卑しめて、ぞんざいに言う。おまえら。「—が居ればやかましい。とっとと行けと」〈浄・博多小女郎〉 2 一人称の人代名詞。「わい」の複数にも単数にも用いる。「—同...
わ‐いん【和院】
[代]二人称の人代名詞。僧侶に向かって親愛の気持ちをこめてよぶ語。和僧。「その程は—はやすみて居たれ」〈今昔・二九・一七〉
わ‐おとこ【我男/吾男/和男】
[代]二人称の人代名詞。対等以下の男性に向かって、親愛または軽んじる気持ちをこめてよぶ語。きさま。おまえ。「—、かしこにありしときは言はで」〈宇治拾遺・七〉
わ‐おもと【我御許/吾御許/和御許】
[代]二人称の人代名詞。女性に向かって、親愛の気持ちで、また、多少の敬意をこめて呼ぶ語。そなた。おまえ。「—は物に狂ふか」〈今昔・二八・一〉
わ‐おんな【我女/吾女/和女】
[代]二人称の人代名詞。女性に向かって、親愛または軽んじる気持ちをこめていう語。おまえ。「なぞ—め、佐多がと言ふべきことか」〈宇治拾遺・七〉
わが‐とう【我が党】
[名] 1 自分が所属する党。「—の総裁」 2 自分の仲間。同志。「—の士」 [代] 1 一人称の人代名詞。私。自分。「—は常陸(ひたち)からつん出た順礼さでおんぢゃり申す」〈浄・碁盤太平記...