お‐み【御身】
[代]二人称の人代名詞。対等またはそれに近い相手に用いる。あなた。「番頭、これ、—はいろいろの事をいふの」〈滑・浮世風呂・前〉
おみ‐さま【御身様】
[代]二人称の人代名詞。「御身(おみ)」の敬称。あなたさま。おまえさま。「—も若い殿、我も若い女の身」〈浄・堀川波鼓〉
お‐めえ【御前】
[代]《「おまえ」の音変化》二人称の人代名詞。「おまえ」のぞんざいな言い方。
おめえっ‐ち【御前っち】
[代]《「おまえたち」の音変化》二人称の人代名詞。対等以下の相手に呼びかける語。
お‐もと【御許】
[名] 1 女性が使う脇付(わきづけ)の一。おんもと。 2 御座所。また、貴人のおそば。「—にさぶらふ人の中に、内侍仕うまつるべき人はありや」〈宇津保・内侍督〉 3 「御許人(おもとびと)」の...
おれ【爾/儞】
[代]二人称の人代名詞。相手を卑しめていう。貴様。おのれ。「虜(いやし)き爾(やっこ)が造れる屋には、—自ら居(いりゐ)よ」〈三条本神武紀〉
おれ‐め【爾奴】
[代]《「め」は卑しめの意をもつ接尾語》二人称の人代名詞。相手を卑しめていう。「—は身共を臆病者にするか」〈虎明狂・清水〉
おれ‐ら【爾等/儞等】
[代]二人称の人代名詞。相手を卑しめていう。きさまら。おのれら。「法師は物をえ書かぬぞ。さらば—書け」〈平家・五〉
おん‐かた【御方】
[名]「おおんかた」に同じ。「小松殿、中宮の—に参らせ給ひて」〈平家・三〉 [代]二人称の人代名詞。貴人を敬っていう。あなたさま。「—をばまったくおろかに思ひ参らせ候はず」〈平家・七〉
おん‐こと【御事】
[名] 1 人を敬って、その人に関する事柄をいう語。「主上御不予の—と聞こえさせ給ひしかば」〈平家・一〉 2 貴人を敬って、その誕生や死を婉曲にいう語。「後朱雀院の—をおぼしめし嘆きて」〈玉葉...