き‐し【貴姉】
[名]相手の姉を敬っていう語。 [代]二人称の人代名詞。男性が自分と対等または年長の女性を敬って呼ぶ語。多く手紙に用いる。
き‐しょ【貴所】
[名] 1 相手を敬って、その住所をいう語。 2 貴人の居所。貴人の御前。「或る—より仰せを承りて」〈著聞集・一九〉 [代]二人称の人代名詞。あなたさま。あなた。中世までは尊敬の意を含んでい...
き‐しょく【貴職】
[名]高い位の官職。 [代]二人称の人代名詞。役人などを敬っていう。多く手紙や文書で用いる。
き‐じょ【貴女】
[名]《古くは「ぎじょ」とも》身分の高い女性。 [代]二人称の人代名詞。手紙文などで用い、女性に対する敬意を表す。あなた。
き‐じょう【貴丈】
[代]二人称の人代名詞。相手の男性を敬っていう語。近世、手紙文などで用いられた。「—御覧候はば、ひそかに御知らせ下さる可く候」〈芭蕉書簡・天和二年二月木因宛〉
き‐じょう【貴嬢】
[代]二人称の人代名詞。未婚女性である相手を敬っていう語。「—の御来訪を歓迎いたします」
き‐そう【貴僧】
[名]身分の高い、すぐれた僧。 [代]二人称の人代名詞。僧侶である相手を敬っていう語。ご坊。
き‐だい【貴台】
[名]相手を敬って、その家屋敷をいう語。 [代]二人称の人代名詞。相手を敬っていう語。多く手紙文で用いる。貴下。高台。尊台。
き‐でん【貴殿】
[代]二人称の人代名詞。男性が目上または同等の男性に対して用いる。あなた。「—の御尽力の賜物と感謝しています」 [補説]もと、目上の相手への敬称として用いたが、のちに、同輩に対する親愛の気持ち...
き‐へん【貴辺】
[代]二人称の人代名詞。相手を敬って呼ぶ語。貴殿。御辺(ごへん)。「主上を始め丸(まろ)も—も父ならずや」〈浄・用明天王〉