ねぎやまぶし【禰宜山伏】
狂言。禰宜と山伏が茶店で争い、亭主の提案で大黒天を祈り合って験(しるし)のあるほうを勝ちとすることにしたが、大黒天は禰宜のほうばかり向いて浮かれる。
はぎだいみょう【萩大名】
狂言。和歌好きの亭主の茶屋へ萩見物に行く大名が、太郎冠者に1首の和歌を教えられるが、いざとなると下の句を忘れてしまう。
はち‐ひらき【鉢開き】
《「はちびらき」とも》 1 鉢の使い初め。「今日の振舞ひは、ただ亭主の—にて候」〈咄・醒睡笑・七〉 2 「鉢坊主」に同じ。「その隣は—、その次は放下師」〈浮・一代男・二〉
はん‐とう【飯頭/半東】
1 「飯頭(はんじゅう)」に同じ。 2 茶の湯で、亭主を補助して茶事の手助けをする役。
ばれ
《動詞「ばれる」の連用形から》 1 事がうまくまとまらないこと。ごたごた。「源太が喧嘩を買って—の始末をつければ可(よ)いさ」〈露伴・五重塔〉 2 しくじること。失敗。また、露顕すること。「肚胸...
ほうしがはは【法師ヶ母】
狂言。亭主が酒に酔った勢いで女房を離縁するが、女房は実家へ帰る途中に、「法師(子供)が母恋しや」と狂乱の体の夫と会い、よりを戻す。
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
《仏に供える椀(わん)はふつう金椀(かなわん)であるところから》「かなわない」の意の「かなわん」にかけたしゃれ。「ここな亭主の口というたら、とっとかなはん、—ぢゃ」〈滑・浮世床・初〉
まき‐じた【巻(き)舌】
1 舌の先を巻くようにして勢いよく話すこと。また、その口調。江戸っ子に特有のもの。べらんめえ口調。「—でまくしたてる」 2 「切り口上1」に同じ。「亭主慇懃(いんぎん)にかしこまり、手をつき、—...
まち‐あい【待(ち)合(い)】
1 待ち合わせること。また、その場所。 2 男女が密会すること。 3 茶の湯で、茶会での客どうしの待ち合わせや亭主の迎え付けを待つのに使う場所。寄り付き。 4 「待合茶屋(まちあいぢゃや)」の略...
むかえ‐つけ【迎え付け】
茶会で、亭主が露地の中門(ちゅうもん)を開けて、腰掛けにいる客を出迎えること。