ちゃり【茶利】
《動詞「茶(ちゃ)る」の連用形から。「茶利」は当て字》 1 おどけた、こっけいな文句や動作。また、冗談。「—ばかり言わで」〈一葉・にごりえ〉 2 人形浄瑠璃や歌舞伎で、こっけいな演技・演出。また...
ちゃり‐ば【茶利場】
人形浄瑠璃・歌舞伎で、笑劇の要素の濃い段や場面。茶利。
ちょうまつ‐こぞう【長松小僧】
江戸時代、安永・天明(1772〜1789)のころ、右手で米銭を入れる酒樽(さかだる)を提げ、左手で長松小僧と名づけた60センチくらいの着飾った禿(かぶろ)人形を舞わせながら、家々を回って物ごいを...
ちよ‐がみ【千代紙】
紙に、花紋など種々の模様を色刷りにしたもの。小箱の表張りや紙人形の衣装などに用いる。初め、京都で鶴亀・松竹梅などを刷ったので千代を祝う意でつけられた名とも、江戸の千代田城の大奥で使われたところか...
ちよがみ‐ざいく【千代紙細工】
千代紙で人形などを作ること。また、その作った人形など。
ちん‐と
[副] 1 ととのっているさま。きちんと。「家の様子も…—致しておりまする」〈紅葉・二人女房〉 2 とりすましたさま。つんと。「奥様方は人形のように—冷(すま)して」〈魯庵・社会百面相〉
対(つい)をな・す
《「対になる」とも》 1 二つそろって、ひと組みとなる。ペアになる。「—・す2体の人形」 2 二つのものが反対の関係、または対照的な関係にある。「安全と危険は—・す言葉だ」
つくね‐にんぎょう【捏ね人形】
土をこね固めて作った人形。練り人形。
つくり‐もの【作り物】
1 人の手で実物そっくりに作ったもの。まがいもの。人造物。模造品。「—のダイヤの指輪」 2 事実に基づかず、虚構によって作り出した事柄、または文学作品。「何だか小説か—のようで」〈逍遥・当世書生...
つち‐にんぎょう【土人形】
土を材料とした人形。伏見人形・今戸人形などが有名。