ひと‐も‐なげ【人も無げ】
[形動][文][ナリ]ほかに人がいないかのように振る舞うさま。人を人とも思わないさま。傍若無人なさま。「—に声高に話す」
ひと‐や【獄/囚獄/人屋】
罪人を捕らえて閉じ込めておく建物。牢屋。牢獄。「罪人が—の内に押籠められたと同じように」〈藤村・破戒〉
ひと‐やど【人宿】
1 はたごや。旅館。「草津の—にて年を取り」〈浮・永代蔵・二〉 2 使用人の周旋をする家。口入れ宿。人置き。「かの—の出居衆(でゐしゅ)になって」〈浮・諸国ばなし・五〉
ひと‐やま【人山】
人が1か所に多く集まっているようすを山にたとえた語。「やじうまが—を築く」
ひと‐やり【人遣り】
1 自分からでなく、他から強いられてすること。「行き憂しと思ひながらも—の道にはさこそとまらざりけめ」〈新千載・離別〉 2 人を行かせるようにすること。「月影はまだ夜深しとやすらへばはや—の鳥は...
人遣(ひとや)りなら◦ず
他人からさせられるのでなく、自分の心から求めるものである。「なぞや、—◦ぬ心ならむ」〈源・宿木〉
ひとよし【人吉】
熊本県南部、球磨川(くまがわ)流域にある市。もと相良(さがら)氏の城下町。製材が盛ん。球磨(くま)焼酎の産地。人吉温泉がある。人口3.6万(2010)。
ひと‐よし【人好し】
[名・形動]「御(お)人好(よ)し」に同じ。「まして—の嫁御寮は」〈蘆花・思出の記〉
ひとよし‐し【人吉市】
⇒人吉
ひとよし‐ぼんち【人吉盆地】
熊本県南部、九州山地南端に広がる構造盆地。東西約25キロメートル、面積約72平方キロメートル、盆地底の標高100〜200メートル。中央部を東西に流れる球磨(くま)川上流部にあり、南部は複合扇状地...