まち‐にん【町人】
「ちょうにん(町人)」に同じ。「鞘なき守り刀を添へて捨てけるを、—拾ひ養育して」〈伽・和泉式部〉
まち‐びと【待(ち)人】
来るのを待たれている人。待っている相手。「—来たらず」
ちょう‐やくにん【町役人】
⇒まちやくにん
まち‐やくにん【町役人】
江戸時代、身分は町人で、町奉行の支配下に、都市の民政をつかさどった役人の称。名称は都市によって異なった。町名主・町年寄・町代の類。町役。ちょうやくにん。
まつりごと‐びと【政人/判官】
《「まつりごとひと」とも》「ほうがん(判官)」に同じ。「紀伊の—、神南備(かんなび)の種松」〈宇津保・吹上上〉
まとうど【全人】
[名]《欠点のない完全な人の意から》正直者。律義者。「聟(むこ)殿は—ぢゃと聞いたが」〈虎寛狂・音曲聟〉
[形動ナリ]ばかなさま。ぬけているさま。とんま。「—な犬ふみつけて猫の恋/芭蕉」〈茶...
ま‐ひと【真人】
天武天皇が制定した八色(やくさ)の姓(かばね)の第一位。皇族出身の者に授けられた。まっと。
まぼろしをおうひと【幻を追う人】
《原題、(フランス)Le Visionnaire》フランスの作家グリーンの小説。1934年刊。
まめ‐びと【忠実人】
まじめな人。実直な人。「中納言はもとよりいと—にて」〈源・若菜上〉
まれ‐びと【客/賓/客人】
《まれに来る人の意》 1 民俗学で、異郷から来訪する神をいう。人々の歓待を受けて帰ると考えられた。折口信夫の用語。 2 「まろうど」に同じ。「—の饗応なども」〈徒然・二三一〉