じんさい‐てん【仁斎点】
伊藤仁斎が中国の古注をもとにして施した訓点。
じん‐しゃ【仁者】
1 情け深い人。 2 儒教の説く仁徳を備えた人。仁人。
仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず
《「論語」子罕(しかん)から》仁者は心がおおらかで天命に安んじているから、何事にも心配することがない。
仁者(じんしゃ)は敵(てき)なし
《「孟子」梁恵王上から》仁者は深い愛情をもって人に交わるから、敵となる者はない。
仁者(じんしゃ)は山(やま)を楽(たの)しむ
《「論語」雍也(ようや)から》天命に安んじて欲に動かされることのない仁者は、不動の山を見て楽しむ。
じん‐しん【仁心】
人を思いやる心。
じん‐じ【仁慈】
思いやりがあって情け深いこと。「博愛—の聞えたかき兄を」〈一葉・別れ霜〉
じん‐じゅ【仁寿】
《「論語」雍也(ようや)の「仁者は寿(いのちなが)し」から》仁徳があって命が長いこと。
じん‐じゅつ【仁恤】
あわれんで情をかけること。
じん‐じゅつ【仁術】
仁徳を他に施す方法。また、特に医術をいう。「医は—なり」