あて‐もの【当て物】
1 隠してある物を言い当てること。 2 駄菓子屋などで売られている懸賞付きのくじ。 3 物を切ったり打ったりするときにあてがうもの。 4 射芸の一。草木の葉や貝などを的にして射当てるもの。「この...
あや・す【零す】
[動サ四]血・汗などを滴らせる。流す。こぼす。「血を—・して婆羅門に飲ましめ」〈今昔・四・一七〉
あゆ・ぶ【歩ぶ】
[動バ四]「あゆむ」に同じ。「杖に懸かりてつかれ—・ぶ」〈今昔・一・三〉 「今夜あたりゃあ中洲が賑やかだらう。—・ばねえか」〈洒・卯地臭意〉
あらぬ‐もの【有らぬ物】
[連語]違うもの。別のもの。「見し時よりもおとなびまさりて、—にめでたく見ゆ」〈今昔・二二・七〉
あら‐まき【荒巻/新巻/苞苴】
1 《もと、荒縄で巻いたところから》内臓を取って甘塩にするか薄い塩水に浸した鮭(さけ)。暮れの贈答品として用いる。あらまきざけ。《季 冬》 2 わら・葦(あし)や竹の皮などで魚を巻いたもの。つと...
あわれ・ぶ【哀れぶ/憐れぶ】
[動バ四] 1 「哀れむ1」に同じ。「慈悲の心深くして、人を—・ぶ事仏の如く」〈今昔・一一・二〉 2 「哀れむ2」に同じ。「花をめで、鳥をうらやみ、霞(かすみ)を—・び、露をかなしぶ心」〈古今...
あん【案】
1 考え。計画。「—を練る」 2 予想。推量。 3 文書の下書き。草案。「—を提出する」 4 物を載せる台。机。「此の経の—の前に立ちて」〈今昔・六・四五〉
あん‐の‐ほか【案の外】
予想外。意外。「今日の内に寄りて攻めんこそ、彼奴(かのやっこ)は—にて迷はめ」〈今昔・二五・九〉
いい‐あつか・う【言ひ扱ふ】
[動ハ四] 1 あれこれとうわさする。とりざたする。「聞く人あさましき事なりとぞ—・ひける」〈今昔・二六・二三〉 2 助言を与えたりして、世話をする。「かの遺言はたがへじと思ひ給へて、ただかく—...
いい‐つ・ぐ【言(い)継ぐ】
[動ガ五(四)] 1 語り伝える。言い伝える。「万世に—・ぐ」 2 それまでの言葉に続けて言う。「一度息をついて—・ぐ」 3 言葉で取り次ぐ。伝言をする。「局に前々(さきざき)—・ぎし女の童を呼...