ぶっきょう‐せつわ【仏教説話】
説話の分類の一。仏・菩薩(ぼさつ)の奇跡、高僧の逸話、世俗における因果応報の理などを記したもの。日本霊異記(にほんりょういき)・今昔物語集・発心集・沙石集(しゃせきしゅう)などにみられる。
ぶぶ
[副]《「ぶんぶん」の撥音の無表記》ハチの羽音を表す語。「大きさ三寸ばかりなる蜂の…—と言ひて」〈今昔・二九・三六〉
ぶ‐め・く
[動カ四]蜂や蚊などがぶんぶんと羽音を立てる。「大きなる蜂一つ飛び来りて御堂ののきに—・きあるく」〈今昔・二九・三七〉
ぶん‐あん【文案】
1 文章の下書き。草案。また、文章の構想。「—を練る」 2 机。几案。「—に向ひ札を勘へて」〈今昔・一三・三五〉
ぶん‐そ【分疏】
[名](スル) 1 箇条に分けて述べること。「今上に明ならざる者を—すれば」〈岡三慶・今昔較〉 2 申し開き。弁解。弁明。「温は自ら長安に入って、要路に上書して—した」〈鴎外・魚玄機〉
へき‐れき【霹靂】
1 かみなり。いかずち。雷鳴。「青天の—」 2 雷が激しく鳴ること。落雷すること。また、大きな音が響き渡ること。「—する時にも動かず」〈今昔・三一・三七〉
べけ◦む
[連語]《推量の助動詞「べし」の未然形の古形「べけ」+推量の助動詞「む」》…に違いないだろう。…できるだろう。…がよいだろう。平安時代は漢文訓読的な文章に用いられ、「べけむや」の形で反語の意で用...
べん‐り【便利】
[名・形動] 1 目的を果たすのに都合のよいこと。あることをするのに重宝で、役に立つこと。また、そのさま。「生活するのに—な所」「—な調理器具」「地下鉄ができて—になった」 2 あることをする都...
ほう【報】
1 知らせ。通知。報告。「危篤の—を受ける」 2 行為に応じて受けるむくい。応報。返礼。「前の世に福の因を殖ゑずして此の世に貧しき—を得たり」〈今昔・一二・一五〉
ほうぶり【葬り】
ほうむること。ほうむり。「死にたる人の—などえせぬをば」〈今昔・二九・一八〉