なか‐いま【中今】
神道における歴史観の一。時間の永遠の流れのうちに中心点として存在する今。単なる時間的な現在ではなく、神代を継承している今。
ほう‐こん【方今】
まさに今。ただ今。また、このごろ。現今。副詞的にも用いる。「—目撃する所の勢に由て」〈福沢・学問のすゝめ〉
ま【今】
[副]《「いま」の音変化》さらに。もう。なお。「—一度見てから」〈虎明狂・抜殻〉
むかし‐いま【昔今】
昔と今。こんじゃく。「—の御物語に夜更け行く」〈源・朝顔〉
昔(むかし)は昔(むかし)今(いま)は今(いま)
昔と今は違うのであるから、昔がこうだから、今もこうあるべきであるというようなことは成り立たない。
むま【今】
「いま」に同じ。「篠塚(しのづか)の—や—やと待ちわびし君はむなしくなりぞしにける」〈大和・七〇〉
もっ‐こん【目今】
ただいま。現今。「吾国—静謐にして」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉