しゅうそく‐たい【収束帯】
気象学で、水平に二つの方向から風がぶつかる帯状または線状の領域。上昇気流が生じ、低気圧、前線、気圧の谷となる。
すいあげ‐こうか【吸(い)上げ効果】
台風や低気圧の中心部の気圧が周囲よりも低いために、海面を押す力が弱まって水位が上昇すること。気圧が1ヘクトパスカル下がると、海面が1センチメートル上昇する。高潮を発生させる自然現象のメカニズムの...
ストーム‐トラック【storm track】
温帯低気圧や移動性高気圧の活動度が強い領域。南北方向に温度差が大きく、これを解消する大気の擾乱が発達しながら東進する。降水量が多く、風が強い。低気圧経路。
せいこうとうてい‐がた【西高東低型】
日本付近の典型的な冬の気圧配置。日本列島の西に高気圧、東の海上に低気圧がある。北西の季節風が強く、日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴天となる。冬型気圧配置。
せっ‐きん【接近】
[名](スル) 1 近くに寄ること。近づくこと。「低気圧が—している」 2 両者の程度や内容の違いが少なくなること。「実力が—する」 3 親しくつきあうこと。親しくなること。「二人の仲が—する」...
せつり‐ていきあつ【切離低気圧】
⇒寒冷低気圧
そうかん‐きしょうがく【総観気象学】
数千キロメートルのスケールの気象現象を扱う気象学の一分野。日々の天気予報に必要な、高気圧・低気圧などの気圧配置や前線の動きなどを対象とする。→メソ気象学
たい‐ふう【台風/颱風】
北太平洋西部の熱帯海上、北緯5〜20度付近で発生し、最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧。8月、9月に多い。《季 秋》「—の心支ふべき灯を点ず/楸邨」 [補説]気象庁による台風の強さと...
たいへいようじゅうねんきぼ‐しんどう【太平洋十年規模振動】
主に、北太平洋の海面水温に見られる、10年から数10年規模の不規則な周期性をもつ変動。北太平洋中央部と北米沿岸で、平均水温からの正負の偏差が逆になることが知られる。太平洋中央部および日本東岸は、...
たいわん‐ていきあつ【台湾低気圧】
冬から春にかけて台湾近海に発生する温帯低気圧。急速に発達しながら本州南岸を北東に進み太平洋側に雨や雪を降らせる。東シナ海低気圧。