ひん‐れん【殯斂】
死者を埋葬するまで、棺に納めてしばらく安置すること。かりもがり。「以て殉節の士を祭り、厚く—を加え」〈東海散士・佳人之奇遇〉
びじん‐はくめい【美人薄命】
「佳人(かじん)薄命」に同じ。
び‐び【娓娓】
[ト・タル][文][形動タリ]飽きずに続けるさま。くどくどしいさま。「—として絶えず枕に打響きては」〈紅葉・続々金色夜叉〉 [副]に同じ。「—相語らんと欲するのみと」〈東海散士・佳人之奇遇〉
びん‐けい【敏慧】
[名・形動]機敏で知恵のあること。また、そのさま。慧敏。「吏人某の怜悧—なる者をして」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ふ‐ぎょう【俯仰】
[名](スル) 1 うつむくことと仰ぎ見ること。見回すこと。「権貴の顔色を—し」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 立ち居振る舞い。起居動作。「—今昔(こんせき)の感に堪えず」〈紅葉・二人女房〉
ふん‐うん【紛紜】
《連声(れんじょう)で「ふんぬん」とも》 [名](スル)物事の入り乱れていること。事がもつれること。また、その乱れ。もめごと。ごたごた。「徒らに事件を—させとる愚な芝居だと」〈滝井・無限抱擁〉...
ぶん‐りょう【分領】
[名](スル)分割して領有すること。また、その領土。「西洋諸邦に—せられんとす」〈東海散士・佳人之奇遇〉
へい‐とう【弊竇】
《「竇」は穴の意》弊害となる点。欠陥。「朝令暮改—百出」〈東海散士・佳人之奇遇〉
へい‐り【弊履/敝履】
破れた履物。また、何の価値もないもののたとえ。「勢の去る所は之を棄つること—より易し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
へん‐せき【貶斥】
官位を下げて退けること。「未だ—せらるるに至らず」〈東海散士・佳人之奇遇〉