くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】
不動明王の化身としての竜王。形像は、岩上で火炎に包まれた黒竜が剣に巻きついて、それをのもうとするさまに表される。剣は外道(げどう)の智、竜は不動明王の智を表したものという。倶利迦羅明王。倶利迦羅...
ぐ【倶】
[人名用漢字] [音]グ(慣) ク(呉)(漢) [訓]ともに そろって。ともに。「不倶戴天(ふぐたいてん)」 [補説]人名用漢字表(戸籍法)の字体は「俱」。 [名のり]とも・ひろ・もろ [難読]...
ぐ・する【具する/倶する】
[動サ変][文]ぐ・す[サ変] 1 ㋐必要なものが備わっている。そろう。「宇宙の現象は…必ず起(おこ)るべき理由を—・して起るのである」〈西田・善の研究〉 ㋑他の人に従って行く。連れ立つ。「父に...
ぐ‐はつ【倶発】
[名](スル)一時に発生すること。同時に発覚すること。「此観念が或一定の方法で—し、若くは連続するの謂に外ならぬ」〈漱石・文学評論〉
ぐ‐ふたいてん【倶不戴天】
「不倶戴天(ふぐたいてん)」に同じ。「—の敵を」〈浄・会稽山〉
ぐり【屈輪/倶利】
堆朱(ついしゅ)や寺院建築などに用いられる、蕨(わらび)形の曲線の連続文様。ぐりぐり。
とも‐に【共に/倶に】
[連語] 1 一緒にあることをするさま。また、そろって同じ状態であるさま。「父と—行く」「私も兄も—健康だ」 2 あることに伴って、別のことが同時に起こるさま。「雪解けと—草木が芽吹く」
倶(とも)に天(てん)を戴(いただ)かず
《「礼記」曲礼上から》相手とは殺すか殺されるかの関係で、一緒にはこの世に生きていられない。あだ打ちの、かたい決意を述べた言葉。→不倶戴天(ふぐたいてん)