さんだい‐がさ【参内傘】
公卿などが参内のとき従者に持たせた長柄の妻折傘(つまおりがさ)。白麻の袋に納めて持参させ、降雨のときに背後から差し掛けさせた。
さんぼん‐からかさ【三本傘】
紋所の名。3本の開いた傘を、柄を中心にして丸くかたどったものと、開いた1本の傘に閉じた2本の傘を組み違えの形で囲むものとがある。
しゅうくがらかさ【秀句傘】
狂言。しゃれのうまい男を召し抱えた大名が、傘についてのしゃれがわからず、怒ったり、なんでも感心したりする。
しゅ‐がさ【朱傘】
地紙を朱色に染めた長柄の差し傘。戸外の法会や儀式などで、導師などに後ろから差しかざして日よけ用とする。また、室町時代には貴人にも用いた。しゅがらかさ。
しゅ‐がらかさ【朱傘】
「朱傘(しゅがさ)」に同じ。
しょうぞく‐の‐かさ【装束の傘】
貴族が装束を着けて外出するときに、従者に持たせた端折(つまお)り傘。しょうぞくのからかさ。
じゃのめ‐がさ【蛇の目傘】
石突(いしづき)を中心に、中を白く周辺を黒・紺・赤などで太く輪状に塗って、蛇の目模様を表した紙製の雨傘。江戸時代から広く用いられた。蛇の目のからかさ。蛇の目。
ジャンプ‐がさ【ジャンプ傘】
ボタンを押すと、ばねの力で自動的に開く洋傘。
すみ‐がさ【墨傘】
黒い地紙をはった日傘。
たて‐がさ【立(て)傘】
1 江戸時代に用いられた長柄の大きな傘。ビロードやラシャなどで作った袋に入れ、大名行列などの際に供の者に持たせた。 2 武具の一。1の形をした指物(さしもの)。