ても‐い・い
[連語]《接続助詞「ても」+形容詞「いい」。動詞の連用形に付く》 1 譲歩を表す。「何なら僕が行っ—・い」「食べなく—・い」 2 許容を表す。「もう帰っ—・い」 [補説]「ていい」となることもあ...
てんがちゃや‐の‐あだうち【天下茶屋の仇討ち】
慶長14年(1609)天下茶屋で起こった仇討ち事件。宇喜田秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父のかたき当麻三郎右衛門を追い求め、重次郎は返り討ちとなったが、源三郎が忠僕鵤幸右衛門(いかるがこうえも...
てんじく‐ろうにん【天竺浪人】
《「逐電(ちくでん)浪人」の「ちく」と「でん」を逆にした語の当て字という》住所不定で流浪する人。「僕なんぞは—で駄法螺(だぼら)を吹いて」〈魯庵・社会百面相〉
てん‐ぶつ【天物】
天から授かった物。自然の産物。天産物。「僕は—を汚す悪魔の舌を見るのです」〈木下尚江・良人の自白〉
とち・る
[動ラ五(四)] 1 舞台などで、せりふやしぐさをまちがえる。「長ぜりふを—・る」 2 焦ってうろたえる。まごまごする。「玄吉君は僕の居るのに些(ちょい)と—・った風であったが」〈真山・南小泉村...
とって‐も
[副]「とても」を強めていう語。「—おいしい」「だめだなんて僕には—言えない」
とど
[名] 1 最も成長した段階のボラ。 2 最後。限度。「全体土間も六人—で見るといいけれど」〈滑・客者評判記〉 [副]《「とどのつまり」の略》結局。しまいに。「二三の問答があって、—僕が狩野...
とり‐どり【取り取り】
[名・形動]人や物によってそれぞれに違っていること。また、そのさま。まちまち。副詞的にも用いる。「—な(の)服装」「主人も老婆も—僕によくしてくれた」〈蘆花・思出の記〉
ど【奴】
[常用漢字] [音]ド(漢) ヌ(呉) [訓]やっこ やつ 〈ド〉 1 金で買われた召使い。「奴婢(どひ)・奴僕・奴隷/人奴・農奴」 2 人を卑しめていう語。「奴輩/守銭奴」 〈ヌ〉の1に...
どうがく‐しゃ【道学者】
1 道学を修めた人。道学を説く人。 2 「道学先生」に同じ。「それほど僕は—ではない積りです」〈有島・或る女〉