もう・く【参来】
[動カ変]《「まいく」の音変化》高貴な人のもとに来る。参り来る。「時に兄猾(えうかし)—・こず」〈神武紀〉
もぎ‐どう【没義道/無義道】
[名・形動]人の道にはずれてむごいこと。非道なこと。また、そのさま。不人情。「田舎の客から—に金を絞りとる場面なども」〈里見弴・安城家の兄弟〉
もったい‐らし・い【勿体らしい】
[形][文]もったいら・し[シク]もったいぶったようすである。「彼はそれを—・く兄の前に置いた」〈漱石・道草〉
もと‐がしわ【本柏】
《「もとかしわ」とも》 1 冬も落葉しないで残った柏の葉。大嘗会(だいじょうえ)のとき、その葉を酒に浸し、神饌(しんせん)にそそいだ。「いその神ふるから小野の—本の心は忘られなくに」〈古今・雑上...
ものから
[接助]《形式名詞「もの」+格助詞「から」から》活用語の連体形に付く。 1 逆接の確定条件を表す。…けれども。…のに。…ものの。「月は有明にて光をさまれる—、影さやかに見えて、なかなかをかしきあ...
もりおうがいのけいぞく【森鴎外の系族】
小金井喜美子による著作。昭和18年(1943)刊行。兄である鴎外ほか森家の人々の思い出を生き生きと描いた回想録。
やいの‐やいの
[副]何回も、また、諸方からせきたてるさま。「—(と)催促する」
[連語]感情を込めて激しく相手に迫るときに用いる語。「合点か—」〈浄・五人兄弟〉
やかみ‐ひめ【八上比売】
日本神話で、因幡(いなば)国の八上に住んでいた姫。大国主命(おおくにぬしのみこと)がその多くの兄弟神たちとこの姫を争い、結婚した話で知られる。
や‐ぎり【夜切り】
夜、盗賊が人家に押し入るため壁などを切ること。「兄の七左衛門が土蔵に—をして」〈浮・新永代蔵・二〉
やそ‐がみ【八十神】
多くの神々。「この大国主の神の兄弟(あにおと)、—坐(ま)しき」〈記・上〉