きょう【兇】
[音]キョウ(漢) 人をきずつけること。また、悪者。「兇刃/元兇」 [補説]「凶」と通用する。
きょう【凶/兇】
1 縁起や運が悪いこと。不吉。「—と出るか吉(きち)と出るか」⇔吉。 2 悪。悪人。「寇(あた)を斬り、—を滅す」〈続紀・神護景雲〉
きょう‐あく【凶悪/兇悪】
[名・形動]性質が残忍で、ひどい行為をすること。また、そのさま。「—な犯罪者」 [派生]きょうあくさ[名]
きょうあくのもん【兇悪の門】
生島治郎のハードボイルド小説。昭和48年(1973)刊行。
きょうあく‐はん【凶悪犯】
残忍な犯罪を実行した者。 [補説]警察白書では、殺人・強盗・放火・強姦(強制性交等)の罪を犯した者をさす。
きょう‐かん【凶漢/兇漢】
人に危害を加える悪者。悪漢。
きょう‐がい【凶害/兇害】
凶悪な害。人を殺すこと。
きょう‐き【凶器/兇器】
人を殺傷するために用いられる道具。また、人を殺傷したときに用いられた道具。刀剣・銃・棒など。
きょう‐けん【凶険/兇険】
[名・形動]心がよこしまで荒々しいこと。また、そのさま。「汝ら沙門の恐るる如き、—無道の悪魔ならんか」〈芥川・るしへる〉
きょう‐こう【凶行/兇行】
殺人・傷害などの凶悪な行為。「—に及ぶ」「—現場」