さきだっ‐て【先達て/先立って】
[副]《「さきだちて」の音変化》 1 さきごろ。先日。「わたしが—去る所へ参ったが」〈滑・浮世風呂・四〉 2 他よりさきに出かけて。前もって。「数馬の小姓坂田一角は—やしきへ帰れば」〈伎・水木辰之助〉
さき‐だ・つ【先立つ】
[動タ五(四)] 1 先頭に立って行く。また、先頭に立って行動する。「リーダーが—・って登る」 2 ある物事をするより以前に行われる。順序が先である。「講演に—・って講師の紹介があった」 3 ...
さきだつ‐もの【先立つ物】
《「先立つ物は金」から》金銭。物事を行う際に、まず必要になる金のこと。「起業したいが—がない」
さき‐だ・てる【先立てる】
[動タ下一][文]さきだ・つ[タ下二] 1 先に行かせる。先頭に立てる。「旗手を—・てて行進する」 2 自分より先に死なせる。「二十三にて弟を—・てしかば」〈十訓抄・二〉
さきっ‐ちょ【先っちょ】
物の先端。「指の—」
さきっ‐ぽ【先っぽ】
物の先の方。先端。
さき‐つ【先つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》以前の。前の。先の。
さき‐つかい【先使い/前使い】
《「さきづかい」とも》官の重職者が出向したり、国司が任国へ赴任したりするさい、それに先立って派遣される先触れの者。前駆。さいつかい。
さき‐つ‐ころ【先つ頃】
さきごろ。先日。さいつころ。
さき‐つ‐とし【先つ年】
先年。前年。さいつとし。「をととしの—より今年まで恋ふれどなぞも妹に逢ひかたき」〈万・七八三〉