そこゆえ‐に【其処故に】
[連語]それゆえに。それだから。「うつせみは物思(ものもひ)繁し—心なぐさに」〈万・四一八九〉
そこ‐ら【其処ら】
[代]中称の指示代名詞。 1 聞き手のいる場所のあたりをおおまかにさす。そのあたり。そのへん。「—を散歩してくる」 2 聞き手に関する事柄のだいたいの程度をさす。そのくらい。そのへん。そこいら...
そこら‐あたり【其処ら辺り】
[代]中称の指示代名詞。 1 そのあたり。その辺。「—を探してごらん」 2 その程度。その辺。「卸値は—で手を打とう」 3 それに関すること。その辺。「—をよく考えるがよい」
そ‐さま【其様】
[代]《「そなたさま」の略》二人称の人代名詞。そなた。主として、近世の遊女などが相手を呼ぶのに用いた、親愛・尊敬の気持ちを表す語。「わしが—を恋ひ病」〈浄・反魂香〉
そ‐そ【其其】
[感]注意を促すときに発する声。そら。「—、来たりにたなり」〈今昔・二八・四〉
そ‐ち【其方】
[代] 1 中称の指示代名詞。そちら。そっち。「御膳(ごぜん)を—へこしらえよ」〈露伴・五重塔〉 2 二人称の人代名詞。下位の者に対して用いる。おまえ。なんじ。「—の事ぢゃが、何事を言ふぞ」〈虎...
そち‐こち【其方此方】
[代]指示代名詞。あちらこちら。あちこち。方々。「—を尋ねてみる」 [副] 1 あれこれ。「—する中、昼も過ぎた」 2 だいたい。かれこれ。「彼も、もう—四〇だろう」
そちと‐ら【其方人等】
[代]二人称の人代名詞。下位の者に対して、単数にも複数にも用いられる。おまえ。おまえたち。「町人の—までこの恩を忘るるな」〈浄・宵庚申〉
そち‐ら【其方】
[代] 1 中称の指示代名詞。 ㋐聞き手に近い方向をさす。「—は遠回りですよ」 ㋑聞き手のいる、またはその方向にある場所をさす。「私のほうから—に伺います」「—はもう暖かくなりましたか」 ㋒聞き...
そちら‐こちら【其方此方】
[代]「そちこち」に同じ。「—をさがしまわる」