ぐ‐しょう【具象】
[名](スル) 1 はっきりした姿・形を備えていること。具体。「—画」⇔抽象。 2 わかりやすく、はっきりと示すこと。「私のそういう長い不在を—するような、…思いがけない変化」〈堀辰雄・美しい村〉
ぐしょう‐てき【具象的】
[形動]直接それとわかるようなはっきりした形をもっているさま。「—な絵画」⇔抽象的。
ぐ‐しん【具申】
[名](スル)詳しく申し述べること。特に、上役や上位の機関に対して意見や事情を詳しく述べること。「改革案を—する」
ぐ‐じょう【具状】
[名](スル)詳しく事情を書き述べること。また、その文書。「火山力爆裂の多災残酷なる得て—すべからず」〈志賀重昂・日本風景論〉
ぐ・する【具する/倶する】
[動サ変][文]ぐ・す[サ変] 1 ㋐必要なものが備わっている。そろう。「宇宙の現象は…必ず起(おこ)るべき理由を—・して起るのである」〈西田・善の研究〉 ㋑他の人に従って行く。連れ立つ。「父に...
ぐ‐ずみ【具墨】
胡粉(ごふん)に墨を加えた絵の具。青黒い色を呈する。
ぐ‐そう【具相】
仏語。仏身に備わっている相好(そうごう)。32種のすぐれた相好。
ぐ‐そく【具足】
[名](スル) 1 不足なく十分に備わっていること。「円満—」「主格客格の—した本式の文句」〈柳田・国語の将来〉 2 武具。甲冑(かっちゅう)。特に、「当世(とうせい)具足」の略。 3 所有する...
ぐそく‐おや【具足親】
武家時代、男子が元服をして初めて鎧(よろい)・兜(かぶと)を身につける際に、それを着せた人。その武勇にあやかれるような人が選ばれた。
ぐそく‐かい【具足戒】
仏語。僧が守らなければならない戒律。比丘(びく)には250戒、比丘尼には348戒あるとする。具戒。