原子炉が冷温停止を維持していること。平成23年(2011)3月に発生した福島第一原発事故の収束に向けた取り組みにおいて、冷温停止状態の要件は、(1)圧力容器底部の温度がおおむねセ氏100度以下になっていること、(2)格納容器からの放射性物質の放出を管理し、追加的な放射線放出による公衆被曝線量を大幅に抑制していること、(3)これらの条件を維持するため、循環注水冷却システムの中期的安全が確保されていること、と定義され、同年12月16日、原子力災害対策本部は、炉心溶融を起こした1〜3号機がすべて冷温停止状態に達したことを発表した。