かんじんのこども【肝心の子供】
磯崎憲一郎の処女小説。仏教開祖の釈迦(しゃか)(ブッダ)、息子のラーフラ、孫のティッサ=メッテイヤの3世代を描く。平成19年(2007)、第44回文芸賞受賞。
かんらくのおに【歓楽の鬼】
長田秀雄の処女戯曲。1幕。明治43年(1910)発表。翌年、自由劇場により初演。ノルウェーの劇作家、イプセンの影響が見られる。
がい‐せいき【外性器】
体外に現れている性器。女性では大陰唇・小陰唇・陰核・膣前庭(ちつぜんてい)・処女膜、男性では陰茎・陰嚢(いんのう)など。外陰部。外生殖器。外部生殖器。⇔内性器。
がんきゅうたん【眼球譚】
《原題、(フランス)Histoire de l'œil》バタイユが、オーシュ卿(Lord Auch)の筆名で書いた処女小説。1928年刊。球体をめぐる性的脅迫観念を描く。
キッチン
吉本ばななの短編小説。昭和62年(1987)、第6回海燕新人文学賞を受賞。同作を表題作とする小説集は、昭和63年(1988)刊行。処女小説集ながらベストセラーとなった。
き‐むすめ【生娘】
うぶな娘。まだ男性との性体験のない娘。処女。
きゅうさい【救済】
《原題、(ドイツ)Erlösungen》デーメルの処女詩集。1891年刊。
きょうしんしゃイーライ【狂信者イーライ】
《Eli, the Fanatic》米国の作家、フィリップ=ロスの短編小説。処女小説集「さようならコロンバス」に収録。ユダヤ神学校の立ち退き訴訟に関わるユダヤ系の弁護士が情緒不安定になるさまを通...
きんだいにほんろうまんしゅぎけんきゅう【近代日本浪漫主義研究】
吉田精一による文学評論。昭和15年(1940)刊行の処女評論集。北村透谷、泉鏡花、森鴎外などの作家や「文学界」「明星」「白樺」などの雑誌による文芸運動を取り上げ、日本の浪漫主義文学の歴史と意義を...
ぎょりゅう【御柳】
《原題、(イタリア)Myricae》イタリアの詩人、パスコリの処女詩集。1891年、友人の結婚祝いとして制作された。増補改訂を経て、1903年に決定版を刊行。「ミリーチェ」ともいう。