いで‐ばえ【出で映え/出で栄え】
人前に出ると、いっそう映えること。見映えがすること。→出で消(ぎ)え「目もあやなる御さまかたちの、いとどしう—を見ざらましかば」〈源・葵〉
いで‐まし【出で座し】
天皇など尊い方のお出かけ。行幸。「わが大君の—の山越す風の」〈万・五〉
いで‐まじら・う【出で交じらふ】
[動ハ四]すすんで人々の中に入って、交際をする。「家の子の君達(きんだち)、—・ひ給はず」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉
いで‐ま・す【出で座す】
[動サ四]《動詞「い(出)ず」に尊敬の補助動詞「ます」が付いたものの一語化》 1 「出る」「行く」の尊敬語。おいでになる。おでかけになる。「この八千矛(やちほこ)の神…—・しし時」〈記・上〉 2...
いでみ‐の‐はま【出見浜】
大阪市住吉区、住吉神社の西側にあった海岸。潮干狩りの名所であった。[歌枕]「住吉(すみのえ)の—の柴な刈りそね未通女(をとめ)らが赤裳の裾の濡れて行かむ見む」〈万・一二七四〉
いで‐むか・う【出で向かふ】
[動ハ四] 1 出て、ある方向に向かう。「東男(あづまをのこ)は—・ひ顧みせずて」〈万・四三三一〉 2 出て行って会う。また、出迎える。「ものよりおはすれば、まづ—・ひて」〈源・若紫〉
いで‐ゆ【出で湯】
温泉。湯治場。「—の町」
しゅっ‐か【出火】
[名](スル)火災を起こすこと。火事が出ること。「調理場から—する」「—原因」
しゅっ‐か【出荷】
[名](スル)荷を積み出すこと。特に、商品を市場に出すこと。「全国各地へ—する」
しゅっ‐かい【出会】
[名](スル)であうこと。であい。邂逅(かいこう)。「我は実に此問題に—したのである」〈木下尚江・良人の自白〉