きれ‐じ【切れ地/布地/裂地】
1 織物。反物。また、その地質。「厚い—」 2 織物の切れ端。 3 袋物や鼻緒などにする特別の紋織物。
きれ‐じ【切れ字】
連歌・俳諧の発句で、句中または句末に用いて、句に曲折をもたせたり、特別に言い切る働きをしたりする語。終助詞や用言の終止形・命令形などが多い。「や」「かな」「けり」など。
きれ‐じ【切れ痔/裂れ痔】
肛門(こうもん)の粘膜が、硬い便の排出時などに切れる病気。排便時に激痛があり、ただれ・出血などもみられる。肛門裂創。裂肛。裂け痔。
きれじ‐じゅうはちじ【切れ字十八字】
連歌・俳諧で秘伝とされた18の切れ字。かな・もがな・し・じ・や・らん・か・けり・よ・ぞ・つ・せ・ず・れ・ぬ・へ・け・に。このうち、「せ」「れ」「へ」「け」は動詞の命令形語尾、「し」は形容詞語尾で...
きれっ‐と【切れっ処/切れっ戸】
登山で、山稜が深く切れこんで低くなっているところ。きりと。きれと。ギャップ。
きれっ‐ぱし【切れっ端】
「切れ端」に同じ。
きれ‐て【切れ手】
1 金ばなれのいい人。気前のいい人。「全体おまはんは粋(すい)の—ぢゃによって」〈洒・北川蜆殻〉 2 切れ者。敏腕家。やり手。「あの子はここの内中での—だといふぜ」〈洒・船頭深話〉
きれ‐なが【切れ長】
[名・形動]目尻が細長く切れ込んでいること。また、そのさま。「—な(の)目」
きれ‐はし【切れ端】
必要な部分を切り取った残りの小部分。きれっぱし。「材木の—」
きれ‐はな・る【切れ離る】
[動ラ下二] 1 切れて別々になる。「理不尽者が切った時、—・れぬ用心ぢゃ」〈咄・鹿の子餅〉 2 思い切る。「—・れたる行き方はさすが所に住めばなり」〈浄・阿波鳴渡〉