きこく‐てい【枳殻邸】
京都市下京区東六条にある東本願寺の別邸。江戸初期、石川丈山が作庭した回遊式庭園が有名。周囲にカラタチが植えてある。渉成園(しょうせいえん)。
きしゅう‐ネル【紀州ネル】
木綿のネルの通称。明治初期に、紀州の瀬戸重助が作り始めたところからいう。
きたまえ‐ぶね【北前船】
近世初期から明治時代にかけて、日本海海運で活躍した北国廻船(ほっこくかいせん)、またそれに使われた北国船(ほっこくぶね)の上方での呼称。近世の中ごろから用いられるようになった、改良型の弁財船をもいう。
きたやま‐ぶんか【北山文化】
室町初期、第3代将軍足利義満のころの文化。伝統的公家文化と武家文化の融合が進み、また、日明貿易などを通じ中国文化の影響を受けて水墨画や五山文学が発達。義満が京都北山に営んだ山荘にちなんでこの名が...
きた‐りゅう【喜多流】
能のシテ方の流派の一。喜多七大夫が興したもので、江戸初期、元和5年(1619)ごろに幕府から認められた新興の流派。
きのうはきょうのものがたり【きのふはけふの物語】
江戸初期の咄本(はなしぼん)。2巻。作者未詳。寛永年間(1624〜1644)の成立か。武将や公卿の逸話、男色などの小咄を収める。
きび・し【厳し】
[形ク] 1 あいているところがなく詰まっている。密である。「歯は白きこと斉(ひと)しく—・くして」〈西大寺本金光明最勝王経平安初期点〉 2 厳格である。容赦がない。「弾正をば霜台といふぞ。—...
きびだいじんにっとうえことば【吉備大臣入唐絵詞】
鎌倉初期の絵巻物。もと2巻。上巻のみ現存。中国に渡った吉備真備が、唐の朝廷から出された多くの難問を、阿倍仲麻呂の霊の助けによって解いたという説話を描いたもの。
き‐ふどう【黄不動】
仏画。滋賀県大津市の園城寺(おんじょうじ)にある不動明王画像の通称。平安初期の作。全身が黄色で彩色されているのでこの名がある。赤不動・青不動とともに三不動の一。
きぼ‐の‐けいざい【規模の経済】
《「規模の経済性」とも》生産量の増加に伴って、平均費用が低下し、収益性が向上すること。スケールメリット。→範囲の経済 [補説]設備投資や研究開発に莫大な固定費用がかかる産業では、生産規模を拡大す...