こうのす‐にんぎょう【鴻巣人形】
鴻巣市産の人形。天正年間(1573〜1592)ごろから農家の副業として作られた。雛人形が中心で、初期は土人形、のち、練り物の京人形風となった。
こうふ【甲府】
山梨県中央部の市。県庁所在地。戦国時代に武田信玄の城下町として発達、また甲州街道最大の宿場町として栄え、のち江戸幕府の直轄領となった。昭和初期までは養蚕・製糸で知られた。ワイン・水晶細工などを産...
こうぶん‐かん【弘文館】
江戸初期の林家の家塾。寛永7年(1630)林羅山が江戸上野忍岡に創立。元禄3年(1690)5代将軍綱吉が湯島に移し、のち、昌平坂学問所となった。
こうまんじ‐きょう【紅卍教】
中国の宗教結社道院の通称。中華民国初期、山東の洪解空が儒・仏・道・キリスト・イスラムの五教同源を説き道院を設立、全中国に教勢を拡張。1922年には紅卍字会を設立、貧民救済・施薬施療などの社会事業...
こうやすいぬものがたり【高安犬物語】
戸川幸夫の短編小説。山形県の高安地方でまたぎ犬として飼育されていた高安犬(昭和初期に絶滅)をモデルとした作品。昭和29年(1954)発表。同年、第32回直木賞受賞。
こうようぐんかん【甲陽軍鑑】
江戸初期の軍学書。20巻。武田信玄の臣、高坂昌信の著述というが、小幡景憲(おばたかげのり)編纂説が有力。信玄を中心とし、甲州武士の事績・心構え・理想を述べたもの。
こうらい‐ぢゃわん【高麗茶碗】
朝鮮から渡来して、桃山時代以降、茶人に抹茶茶碗として珍重された陶磁器の総称。主として李朝初期から中期にかけて焼かれたもので、井戸茶碗・三島手(みしまで)などがある。
こうろう‐の‐がく【黄老の学】
黄帝と老子を祖とする道家の学問の総称。「老子」の思想に基づき、無為を尊ぶ前漢初期の政治思想をさす。
こうろうむ【紅楼夢】
中国の口語体長編小説。120回。前80回は曹雪芹(そうせっきん)作、後40回は高鶚(こうがく)の補作という。清代初期の成立。原題は「石頭記」。貴公子賈宝玉(かほうぎょく)と従妹林黛玉(りんたいぎ...
こ‐かつじばん【古活字版】
安土桃山時代の文禄年間から江戸時代初期の慶安年間ごろにかけて、木活字または銅活字で印刷・刊行された書物の総称。古活字本。→木活字版