はし‐がかり【橋懸(か)り/橋掛(か)り】
1 能舞台で、舞台と鏡の間とをつなぐ能役者の通路。舞台に向かって左手後方に欄干のある橋のように掛け渡されている。 2 初期の歌舞伎舞台で1にあたるもの。下手奥の役者の出入り口をさした。
はし‐じょろう【端女郎】
江戸初期、階級が最下級の遊女。見世女郎。局(つぼね)女郎。「—は鹿恋(かこひ)より下、見世女郎と言ふなり」〈浮・御前義経記・一〉
は‐しま【端島】
長崎県南部、長崎半島の西にある島。海底炭田の採掘のために埋め立てを繰り返してつくられた人工の島で、面積0.06平方キロメートル。明治初期から良質の石炭が採れることで栄えたが昭和49年(1974)...
はせがわ‐は【長谷川派】
桃山時代から江戸初期にかけての画派。長谷川等伯(はせがわとうはく)を祖とする。
はせがわ‐りゅう【長谷川流】
1 剣術の流派の一。天正(1573〜1592)ごろ長谷川宗喜が創始。 2 砲術の流派の一。近世初期、長谷川八郎兵衛一家が創始。 3 流鏑馬(やぶさめ)の流派の一。奈良春日神社の祭日に、御祭奉仕の...
はちだい‐しゅう【八代集】
古今和歌集以下、平安初期から鎌倉初期までの八つの勅撰和歌集の総称。古今和歌集・後撰和歌集・拾遺和歌集・後拾遺和歌集・金葉和歌集・詞花和歌集・千載和歌集・新古今和歌集。
はち‐もんじ【八文字】
1 「八」という字。また、その字の形。 2 遊女が揚屋入りする際などの歩き方。内八文字と外八文字がある。 3 江戸初期の男伊達などの風俗で、大股に足を外側に開いて歩く歩き方。「胸をつき出し、足を...
はと‐の‐め【鳩の目】
《「鳩の目銭」の略。円形で、銭の穴が鳩の目に似ているところから》近世初期、伊勢参宮の人が賽銭(さいせん)代わりにまいた私鋳の鉛銭。表裏とも文字がなく、銭1文につき10文ないし12文で交換した。勢...
はなさか‐じじい【花咲爺】
昔話の一。室町末期から江戸初期にかけての成立。正直者の爺(じい)が、飼い犬に教えられて、宝物を掘り出したり枯れ木に花を咲かせたりして、殿様から褒美をもらうという筋に、隣の欲深な爺の物まね失敗談が...
はなぞの【花園】
京都市右京区の双ヶ岡(ならびがおか)の東側一帯。平安初期に清原夏野が別荘を造り、花園と称した。花園上皇の離宮であった妙心寺や、仁和寺・竜安寺がある。
大阪府東大阪市東部の地名。付近に花園ラグ...