はじめのあい【初めの愛】
坂上弘の長編小説。昭和55年(1980)刊。翌年、第31回芸術選奨新人賞受賞。
初(はじ)めの囁(ささや)き後(のち)のどよめき
初めはひそかにささやかれるうわさ話も、のちには世間の評判になること。
始(はじ)めは処女(しょじょ)の如(ごと)く後(のち)は脱兎(だっと)の如(ごと)し
《「孫子」九地から》初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく動いて敵に防御する暇を与えないという兵法のたとえ。
はじめ‐まし‐て【初めまして/始めまして】
[連語]初対面の人にいうあいさつの語。はじめてお目にかかります、の意。「—、田村と申します」
はせ【初瀬】
《古くは「はつせ」》奈良県桜井市の地名。初瀬山(はつせやま)山腹の長谷寺の門前町。
はつ【初】
1 初めてであること。初め。最初。「日本人—の宇宙飛行士」「—の試み」 2 名詞の上に付けて接頭語的に用い、初めての、新しい、などの意を表す。「—公判」「—霜」「—春」
はつ‐あかね【初茜】
元日の明け方、茜色に染まった空。《季 新年》
はつ‐あかり【初明(か)り】
元日の明け方の光。《季 新年》「書の面(おも)の灯色(ほいろ)に代はり—/草田男」
はつ‐あき【初秋】
秋の初め。孟秋。新秋。しょしゅう。《季 秋》「—や障子さす夜とささぬ夜と/太祇」
はつあき‐かぜ【初秋風】
初秋のころに吹く風。秋初風。