はん‐べつ【判別】
[名](スル)はっきり見分けること。区別すること。「品種を—する」「善悪を—する」
はんべつ‐しき【判別式】
二次方程式ax2+bx+c=0について、その根の種類を判別するためのD=b2−4acという式。Dが正ならば二つの実根、0ならば重根、負ならば二つの虚根をもつ。
はん‐めい【判明】
[名](スル) 1 明らかになること。はっきりとわかること。「事実が—する」「身元が—する」 2 論理学で、概念の内包が明確なこと。
はん‐もつ【判物】
室町時代以降、将軍・大名などが所領安堵(あんど)などを行う際に花押を署して下達した文書。江戸時代には朱印状・黒印状より権威のあるものとされた。御判物。
はん‐もん【判文】
判決を書いた文。判決文。
はん‐れい【判例】
裁判の先例のこと。裁判所が特定の訴訟事件に対して下した判断。同種の事件を裁判するさいの先例となるもの。判決例。
はんれい‐しじょうしゅぎ【判例至上主義】
判例を至上のものと考え、判例に忠実に判断すること。特に、制定法主義を採用しているにもかかわらず、法的判断を行う際に判例を過度に尊重すること。→判例法主義 [補説]同種の訴訟に対して裁判官によって...
はんれい‐ほう【判例法】
法源として認められる判例の形で存在する法。日本では英米と異なり、体系的なものとしての判例法は存在しない。
はんれいほう‐しゅぎ【判例法主義】
判例を最も重要な法源とする考え方。裁判官は紛争の解決に際して過去の同種の裁判の先例に拘束される。英米法の基本的な概念の一。→制定法主義 →コモンロー →判例法
はんれい‐ほうり【判例法理】
裁判所が示した判断の蓄積によって形成された考え方。