のんべん‐ぐらり
[副]《「のんべんくらり」とも》「のんべんだらり」に同じ。「何時までも、—と、ずるずるにしていては」〈近松秋江・別れたる妻に送る手紙〉
はい‐よせ【灰寄せ】
火葬ののち、灰をかき寄せて遺骨を拾うこと。骨(こつ)あげ。骨(こつ)拾い。「—の曙も別れと思へば」〈浮・一代女・二〉
はうつた‐の【這ふ蔦の】
[枕]蔦の先があちこちに分かれて伸びるところから、「おのがむきむき」「別る」にかかる。「—別れし来れば肝向かふ心を痛み」〈万・一三五〉
はこ‐まわし【箱回し】
1 「箱屋2」に同じ。「大阪の—や遊女(こども)の男衆は」〈近松秋江・別れたる妻に送る手紙〉 2 操り人形の一種で、首に箱をつるし、その上で小さな人形を操るもの。また、その人。傀儡師(かいらいし)。
は‐だい【歯代】
《「歯」は車輪のふち》人力車などの借り賃。車代。「心細げなる一輛の車あり、—の安さ顕われて」〈一葉・別れ霜〉
はつ‐とがり【初鳥狩/初鷹狩】
秋になって初めて行う鷹狩り。《季 秋》「石瀬野(いはせの)に秋萩しのぎ馬並(な)めて—だにせずや別れむ」〈万・四二四九〉
はな‐むけ【餞/贐】
《「馬の鼻向け」の略》旅立ちや門出を祝って、別れて行く人に金品・詩歌などを贈ること。また、その贈り物。餞別(せんべつ)。「—の言葉」
ははそ‐はら【柞原】
柞の多く生えている原。和歌では母の意を含むことが多い。「母みまかりて…—散りし別れを思ひ出てけふこのもとはいかがしぐるる」〈新続古今・哀傷〉
腸(はらわた)を断(た)・つ
1 悲しみに激しく心が痛む。断腸の思いをする。「—・つ気持ちで別れを告げる」 2 おかしくて大笑いする。「さしもあさましき最中に人々の皆—・つ」〈盛衰記・三四〉
は‐れつ【破裂】
[名](スル) 1 内部からの圧力などによって、勢いよく割れさけること。「水道管が—する」 2 意見がまとまらず、交渉などが物別れになること。決裂。「談判が—する」