わかれ‐ぎわ【別れ際】
別れようとする、ちょうどその時。別れしな。「—に耳にはさんだ話」
わかれ‐じ【別れ路】
1 人と別れてこれからたどっていく道。また、人との別れ。「糸による物ならなくに—の心細くも思ほゆるかな」〈古今・羇旅〉 2 冥土(めいど)への道。よみじ。また、死別。「—は遂のことぞと思へども後...
わかれのきょく【別れの曲】
《原題、(フランス)Chanson de l'adieu》ショパンのピアノ曲集「12の練習曲(作品10)」の第3番の通称。ホ長調。1934年公開の同曲を主題曲とする映画の邦題に由来し、欧米では「...
わかれ‐の‐くし【別れの櫛】
1 平安時代、斎宮(いつきのみや)となった皇女もしくは女王が、伊勢への出発を前に参内して別れを告げるとき、天皇がみずから斎宮の髪に挿して与えた櫛。 2 別離や不吉なことの前兆としての櫛。投げ捨て...
わかれ‐の‐そで【別れの袖】
別れを惜しんで涙をぬぐう袖。「いとどしく思ひけぬべし七夕の—に置ける白露」〈新古今・秋上〉
わかれ‐ばなし【別れ話】
夫婦・恋人などが、別れるためにする話し合い。また、別れる話題。「—が出る」
わすれ‐じも【忘れ霜】
春の終わりごろになり、急に気温が低下し、霜が降りること。また、その霜。晩霜。別れ霜。「八十八夜の—」《季 春》「鶯も元気を直せ—/一茶」
わらじ‐ざけ【草鞋酒】
旅立ちの際に、わらじをはいたまま飲む酒。別れに際しての酒盛り。
われ・じ【我じ】
[形シク]自分のことのように感じるさま。「立ち別れ君がいまさば磯城(しき)島の人は—・じく斎(いは)ひて待たむ」〈万・四二八〇〉