えぐり【抉り/刳り】
1 えぐること。くりぬくこと。 2 一風変わった趣向で人の意表に出ること。ひねり。うがち。「女郎もいい男を捨てて、醜夫(ぶをとこ)を見えにするさうだから、人も段々—とやらになったのさ」〈滑・浮世...
えぐり‐だ・す【抉り出す/刳り出す】
[動サ五(四)] 1 刃物などを突き刺し、くりぬくように取り出す。「患部を—・す」 2 隠されている事実や真実を明らかにする。「根本的な問題点を—・す」
えぐり‐と・る【抉り取る/刳り取る】
[動ラ五(四)]くりぬくようにして取り出す。「桃の種を—・る」
えぐり‐ぶね【刳り舟】
大木の幹をくりぬいてつくる舟。丸木船。くり船。
えぐ・る【抉る/刳る】
[動ラ五(四)] 1 刃物などを深く刺し入れ、回して穴をあける。くりぬく。「りんごの芯を—・る」 2 心に強い衝動や苦痛を与える。「胸を—・られる悲しみ」 3 物事の隠れた面を鋭く追及する。「...
えぐ・れる【抉れる/刳れる】
[動ラ下一][文]ゑぐ・る[ラ下二]えぐったような切れ込みや穴があく。「地震で大きく—・れた地面」
くり【刳り】
くること。また、くられた部分。「袖付けの—」
くり‐かた【刳り形/繰(り)形】
1 用材にくってあけた穴。衝重(ついがさね)・三宝(さんぼう)などの下にあけた穴。山形・丸形・州浜(すはま)形などがある。 2 建物・家具・器物などの装飾で、部材をくって曲面にした部分。
くり‐こがたな【刳り小刀】
木工・木彫に使う、細身の小刀。
くり‐ぬき【刳り貫き/刳り抜き】
くりぬくこと。また、くりぬいたところや物。「桐の—の手炉(てあぶり)に桜炭が埋(いか)って」〈紅葉・二人女房〉