ぎけいき【義経記】
室町前期の軍記物語。8巻。作者、成立年代ともに未詳。源義経(みなもとのよしつね)の不遇な幼年時代と、晩年の悲劇的な運命を描いたもの。判官(ほうがん)物語。義経(よしつね)物語。
ぎ‐じょう【戯場】
芝居などを演じる場所。舞台。劇場。「詩歌管絃の—」〈田口・日本開化小史〉
ぎだゆう‐きょうげん【義太夫狂言】
歌舞伎狂言で、人形浄瑠璃の戯曲を移入したもの。義太夫節で劇を進行させる。丸本(まるほん)物。丸本歌舞伎。でんでん物。竹本劇。義太夫物。
ぎだゆう‐ぶし【義太夫節】
浄瑠璃の流派の一。貞享年間(1684〜1688)に竹本義太夫が始め、のち竹本・豊竹二派に分かれた。物語の筋、せりふに三味線の伴奏で節をつけ語るもので、操り人形劇と結びついて発達。非常に流行したた...
ギニョール【(フランス)guignol】
《「ギニョル」とも》操り人形で、人形の胴体の中に手を入れて指で操るもの。また、それによる人形劇。
ぎ‐ぶん【戯文】
1 たわむれに書いた文章。また、こっけいな味わいの文章。 2 中国の南宋および元の時代に温州・杭州を中心に発達した戯曲雑劇。音楽と科白(せりふ)からなる。「琵琶記」「還魂記」など。南戯。
ギャグ【gag】
1 演劇や映画で、本筋と直接関係なく客を笑わせるために入れるせりふや身振り。「—を入れる」 2 冗談。しゃれ。「—が通じない」
ギャラリー【gallery】
《「ガレリー」とも》 1 回廊。廊下。 2 美術品の展示場。画廊。 3 劇場の天井桟敷。 4 ゴルフ・テニスなどの試合の、観客。
ぎゅうにゅうやのきょうだい【牛乳屋の兄弟】
久米正雄の戯曲。大正3年(1914)第三次「新思潮」に発表。同年、有楽座にて第二次新時代劇協会が上演。
ギューゲスとそのゆびわ【ギューゲスとその指輪】
《原題、(ドイツ)Gyges und sein Ring》ヘッベルの戯曲。5幕の悲劇。1856年刊行、著者没後の1889年に初演。