じょう‐みゃく【静脈】
末梢の毛細血管網から血液を心臓に向けて送る血管。小・中静脈を経て上下の大静脈となり、心臓に戻る。動脈に比べて壁が薄く、中静脈以降には弁があって逆流を防ぐ。→動脈
じょうみゃく‐けつ【静脈血】
静脈内を流れる血液。体の各組織から受け取った老廃物や炭酸ガスを多量に含み、ヘモグロビンが酸素と結合していないため暗赤色を示す。高等動物では肺動脈にも流れる。
じょうみゃく‐さんぎょう【静脈産業】
生産・消費活動から排出・廃棄される不要物を回収し、再生利用・再資源化したり適正に処分したりする産業。動物の循環系で老廃物や二酸化炭素を回収する静脈になぞらえたもの。→動脈産業
じょうみゃく‐ぶつりゅう【静脈物流】
使用済みの製品や産業排出物などをリサイクルしたり適正に処分したりするために流通させること。→静脈産業 →動脈物流
じょうわん‐じょうみゃく【上腕静脈】
上腕動脈の両側を走る、2本で一対の静脈。上腕の血液を集める。尺骨静脈と橈骨静脈の合流点から起こり、大円筋の下縁付近で腋窩静脈となる。
じょうわん‐どうみゃく【上腕動脈】
鎖骨下動脈・腋窩動脈から続く動脈。上腕二頭筋の内側を下行し、肘窩で尺骨動脈と橈骨動脈に分かれる。血圧の測定に用いられる。
じんこうか‐しょう【腎硬化症】
高血圧の影響で腎臓に動脈硬化が起こって小さく硬くなり、腎機能が衰える病気。
じんこう‐けっかん【人工血管】
動脈瘤(りゅう)や狭窄(きょうさく)などの病変のある血管の代わりに使用される人工臓器の一つ。ポリエステルや弗素(ふっそ)樹脂などの繊維で作られる。
じんこう‐しんぱい【人工心肺】
心臓手術の際などに、一時的に心臓と肺の機能を代行する装置。静脈血をポンプで体外に導き、これに酸素を与えて二酸化炭素を除いたのち、再び動脈に送り込む。人工肺。
じんこう‐じんぞう【人工腎臓】
腎臓に代わって血液を浄化するための装置。動脈血を体外に導き、血液中の不要物を取り除いて体内に戻す。透析によって行うので血液透析装置ともいう。人工腎。